【沖縄県警】2024年2月に「トクリュウ」で逮捕された男9人の指示役は国外逃亡!!

今年2月、沖縄県で「トクリュウ」で逮捕された男9人。彼らはSNSを利用し全国規模で違法な貸し付けを行っていました。そんな彼らに指示役の存在が有りました。今回はその指示役が報道されている記事についてお話ししたいと思います。

沖縄県で摘発された闇金について

昨今沖縄県で男9人の闇金グループが逮捕されました。
彼らはSNSで「個人融資」「個人間融資」「お金貸します」などと謳い
全国各地で主客をしていました。
その手口は「匿流(トクリュウ)」という方法で
匿名、流動型犯罪】という罪名の略です。
そもそもトクリュウとはSNSなど緩やかな結びつきで離合集散を繰り返し特殊詐欺や強盗など幅広い犯罪に関わる集団を「匿流(トクリュウ)」と呼んでいます。
もっと簡単に言えば、この「匿流(トクリュウ)」の特徴はSNSで結びついた顧客を利用し犯罪に加担させること。
匿流」に借入れをし返済トラブルを起してしまうと他の顧客の支払いを受け取らせ
そこから闇金グループへ資金移動をさせたり、口座を強制的に取られたり、荷物の受け取り役など
様々な役割を与えられ犯罪へ加担させられるのが「トクリュウ」です。
もちろん返済トラブルになった人達は返済の代わりになるのであればと犯罪へ加担せざるを得ないのです。
もし否定をしてしまえば会社に取り立ての電話を入れられたり
身内や友人や知人にまで連絡を入れられます。
偽名で闇金を運営している彼らには弁護士や司法書士を介入させても効果は無く
警察ですら気にせず取り立て行為を行う事もあります。
となれば国の力が通用しないことを分からされたトラブル中の顧客は彼らの言いなりになる以外選択肢がないのです。
そんな沖縄県で逮捕された男9人には指示役いるようで
現在は東南アジアに逃亡しているようです。

SNSで集めた全国の客に法外な金利で金を貸しつけたとして沖縄県内に拠点を置くヤミ金グループが摘発された事件で、県警が主犯格とみている男2人について、出資法違反(超高金利)容疑で逮捕状を取ったことが捜査関係者への取材でわかった。2人は東南アジアに潜伏しているとみられ、県警は国際刑事警察機構(ICPO)に国際手配を要請するよう警察庁に求めることを検討している。

沖縄県警察本部
沖縄県警察本部

 県警は今年2月以降、グループのメンバー9人を同容疑と貸金業法違反(無登録営業)の疑いで逮捕し、那覇地検が出資法違反と貸金業法違反で起訴した。県警は、メンバーを入れ替えながら多様な犯罪に関わる「匿名・流動型犯罪グループ」と判断。2021~23年に全国の600人以上に計約4億円を貸しつけ、億単位の利益を得ていたとみている。

 捜査関係者によると、逮捕状が出たのは、いずれも沖縄県内の30歳代の男2人。9人と共謀し、21年末から23年8月までの間、県内の男女4人に法律で定められた上限の6倍に相当する金利で金を貸し、法定外の利息を受け取った疑いが持たれている。男2人は東南アジアから指示を出していたとみられる。

 グループは同県 北中城きたなかぐすく 村のアジトなどを拠点に、SNSで客を募り、返済が滞った場合は職場などに電話をかけ続ける行為を繰り返した。それでも返済しない場合は、ヤミ金の送金や現金の回収役を強要したり、闇バイトを持ちかけたりするケースもあったという。

 県警は2人が出国後に帰国していないことを確認。警察庁から要請を受けた外務省は今月10日、2人に旅券返納命令を出した。6月12日の期限を過ぎると旅券は失効し、渡航先で不法滞在の状態になる。

  ◆匿名・流動型犯罪グループ= SNSなど緩やかな結びつきで離合集散を繰り返し、特殊詐欺や強盗など幅広い犯罪に関わる集団で、「匿流(トクリュウ)」と呼ばれる。暴力団の配下で活動するケースも確認されている。警察庁が昨年、全国の警察に取り締まりの強化を指示し、福岡県警や北海道警などが今年、専従の捜査部門を設置した。

引用先:読売新聞オンライン

昨今では詐欺集団のニュースで絶えませんでしたが警察も落ち着いたのか
闇金が多いと言われる地区の福岡県や北海道に新たな捜査本部を設置したそうです。
東南アジアに潜伏していると見られる指示役2人の逮捕も時間の問題なのではないかと思います。

元ソフト闇金社員の視点でまとめ

これまでに私自身SNSでよく見かける「個人融資」「個人間融資」の業者に関しては何度も調査し記事にしてきました。
その記事の内容を簡潔にいうと
「SNSの個人融資や個人間融資の背景は闇金である」という事です。
長年に亘りSNSを利用する個人融資や個人間融資の業者を調査していますが
最近の闇金の逮捕NEWSの大半がSNSでの集客です。
何度も記事でSNSの個人融資や個人間融資は危険とお話ししていますが
今回の記事をもって改めて危険であることを認識してください。
今回の沖縄の逮捕もそうですが2022年にも福岡市東区で男4人が逮捕されています。
彼ら4人の男もSNSでの集客「トクリュウ」。
そして2024年7月に福岡市で逮捕された男女16人も「トクリュウ」。
今現在のSNSの個人融資や個人間融資が非常に危険であることが分かりますよね。
2024年5月にも警視庁が男女4人を逮捕。
その男の中には指定暴力団山口組旧五菱会系のヤミ金融グループの元従業員が居たそうです。
東京都大田区大森北の無職針谷恭輔容疑者(44)が暴力団関係者であり資金は暴力団へ流れているようです。
結論、SNSで「個人融資」「個人間融資」とよく見かけ「個人」というワードに騙されないように。
SNSでお金に困っている人を探している貸金業者のほとんどが現代の闇金。
その背景には暴力団の影もあります。
最終的にそんな超高利貸しで借入れをしても返済トラブルになる可能性が高く
トラブルを起してしまえば犯罪へ加担させられる恐れがあります。
ですのでSNSでの資金調達は絶対にやめて下さい。
どうしても資金繰りで困っている方は安全確認後ソフト闇金の利用を検討しましょう。

補足

この記事ではソフト闇金への借入れを推奨している訳ではありません。ソフト闇金の中にも闇金業者が紛れ込んでいます。ですが最近SNSを利用し集客している闇金がどんどん逮捕されています。背景も暴力団。そんなに危険な所を利用するならソフト闇金の方が安全という訳です。